ディフェンディングチャンピオンの中島啓太がプロとして参戦。連覇なるか!? 桂川有人、大西魁斗、河本力らの若手対決に注目

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真鍋雅彦

posted2022年9月14日 15時37分

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2008年にスタート(2014・15年は休止)した国内男子ツアーの一戦、「パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ2022」(以下「パナソニックオープン」)が9月22日に幕を開ける。

毎年開催コースが変わるサーキット方式で行われている同大会。今年は、兵庫県の名門小野東洋ゴルフ倶楽部を舞台に繰り広げられる。

2011年に国内メジャーの「日本プロゴルフ選手権」が開催されたこともある同コース。設計は、「東の井上、西の上田」、「柔の井上、剛の上田」など、名匠・井上誠一と並ぶ名設計として名を馳せた上田治。松林に囲まれ、落ちついた雰囲気に包まれた丘陵コースは、フェアウェイは広々としているが、全長7233ヤードと距離は長め。また、ベントのワングリーンが2段、3段になっているホールがあり、ほとんどのプレーヤーがその攻略に頭を悩ませる。コースレイト75.3という数字からも、いかにタフなコースかということがおわかりいただけよう。

男子トーナメントが11年ぶりに行われるコースでの開催だけに優勝を予想するのは難しいが、今年の大会で大いに注目を集めそうなのは、アマチュアとして出場した昨年の同大会で優勝を飾り、9月12日にプロ転向を宣言したばかりの中島啓太(日体大4年)だ。

2018年の「第18回アジア競技大会ゴルフ競技」で、日本男子では20年ぶりの金メダルを獲得し、2020年11月に世界アマチュアランキング1位に。さらに翌2021年には「日本アマチュア選手権」を制し、同年9月の国内男子ツアー「パナソニックオープン」で史上5人目のアマチュア優勝。さらに同年11月には「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」を制する(松山英樹、金谷拓実に次ぐ快挙)など、ここまで順調に階段を上り続けた。

ディフェンディングチャンピオンながら、プロとして初めて挑むトーナメント。昨年とはコースが異なるが、完成度の高いスイングに強いメンタル、さらに自身でも「情報収集並びにコースマネージメントが得意」と語るだけに、連覇の期待が高まる。

そんな中島と優勝争いを繰り広げそうなのが、今シーズン、頭角を表してきた中島と同世代の若手選手たちだ。

今年の「ISPS HANDA 欧州・日本 とりあえず今年は日本トーナメント!」でツアー初優勝を飾ったプロ2年目の桂川有人(賞金ランク2位)や、桂川と同じ23歳で、「フジサンケイクラシック」で頂点に立ったプロ1年目の大西魁斗(賞金ランク3位)らは要チェック。桂川はトータルドライビング(ドライビングディスタンス順位とフェアウェイキープ率順位を合算した順位)で、大西は平均パット数で現在トップをキープしているが、それぞれの持ち味を発揮すればツアー2勝目を手にする確率も高い。

また、中島の日体大ゴルフ部の1年先輩で、現在、ドライビングディスタンス1位(324.50ヤード)の“若き”飛ばし屋、河本力も楽しみな存在。すでに「Sansan KBCオーガスタ」で初勝利も経験。プロデビュー戦となる中島に先輩の意地を見せつけたいところだ。

もちろん、百戦錬磨のプロたちも黙っていないはず。

核になりそうなのは、今シーズンすでに3勝を挙げ、賞金王争いでもトップを走る比嘉一貴。小柄ながら平均290ヤードオーバーと、ドライバーの飛距離が安定しているほか、勝負強さはツアーでも1、2を誇る。小野東洋GCは、途中で心が折れそうになるタフなコースだけに、比嘉が抜け出す可能性は十分に考えられる。

また、2018、19年の賞金王で、ショットの切れ味とパットの上手さに定評がある今平周吾(今季2勝、賞金ランク6位)や、2015年から6シーズン連続でフェアウェイキープ率1位を誇り、今シーズンも同部門78.059という驚異的な数字でトップを走る“日本一曲がらない男”稲森佑貴(今季2勝、賞金ランク7位)らも優勝争いに絡んでくる可能性は高い。

そのほか、今年の「日本プロゴルフ選手権」で、小野東洋GC同様、タフなコースとして知られるグランフィールズカントリークラブを完璧に攻略してみせた堀川未来夢も、優勝候補の一角と目されている。

上位に食い込むのは難しいかもしれないが、ちょっと楽しみなのが2013年の「全米プロシニア選手権」の覇者で、小野東洋GC所属の井戸木鴻樹だ。コースを熟知している60歳の業師が親子ほど年の離れた選手たちとどんな戦いを繰り広げるのか。そのコース攻略法にも大いに注目したい。

「パナソニックオープン」は今シーズンの17試合目(全25試合)。2022シーズンも中盤を過ぎ、優勝争いや賞金王争いもさることながらシード争いも熱を帯びてくる。今年は約120人(9/13現在、確定は104人)が参加の予定だが、まだシード入りを確定させていない大物選手も数多くいる。そんな選手たちの多くは、初日から目の色を変えて戦いに挑む。決勝ラウンドに進めるのは60人前後。予選ラウンドで繰り広げられる、生き残りを懸けた激しい戦いも見逃せない。

※記録はすべて9/13現在。





<番組概要>
■番組タイトル
2022パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ

■放送日時
★GAORA SPORTSでは全日程生中継!

9月22日(木) 午後2:00から午後5:00 GAORA SPORTS / 配信
9月23日(金) 午後2:00から午後5:00 GAORA SPORTS / 配信
9月24日(土) ひる0:00から午後3:00 GAORA SPORTS / 配信
       午後2:00から午後2:54 MBS(大阪ローカル)
9月25日(日) ひる0:00から午後3:00 GAORA SPORTS / 配信
       午後1:00から午後2:54 MBS(大阪ローカル)
※配信:スポーツナビ・MBS公式YouTube・MBS動画イズム
※配信は表彰式終了まで

※記載の内容は変更の可能性があります 


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