岩井ツインズvs山下美夢有&申ジエに注目。今季限りでの引退を表明したイ ボミのプレーも見逃すな!
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posted2023年10月17日 11時30分
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国内女子ツアーの秋のビッグマッチ「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」が10月19~22日、兵庫県・マスターズゴルフ倶楽部(6,495ヤード、パー72)で開催される。
この大会が他のトーナメントに比べて注目度が高いのは、賞金総額2億円、優勝賞金3,600万円と、国内ツアーでも2番目の高額(「日本女子プロ」と同額)を誇る大会であるから。また、4日間競技ということで、優勝者に与えられるメルセデスポイントが3日間競技よりも100ポイント多い300ポイントになることもあり、年間王者を目指す選手はもちろん、来季のシード権を争う選手にとってもより気合いの入る大会になるからだ。
歴代優勝者をみても宮里藍、ポーラ・クリーマー、古閑美保、大山志保(優勝3回)、申ジエ、横峯さくら(同2回)、上田桃子、アン・ソンジュ、古江彩佳とそうそうたる顔ぶれ。本当に力のある選手しか頂点に立てない大会となっている。
また、最後まで誰が勝つか分からない激戦になるのも同大会の特徴。過去20回(2020年は中止)のうち、プレーオフ3回、1打差8回、2打差3回で、首位と2位の差が最も開いたときでも4打差と、常に激しい戦いが繰り広げられている。
昨年も川﨑春花と河本結が最終日、同スコア(12アンダー)でスタート。川﨑が3つスコアを伸ばしたのに対し、河本は2つしか伸ばせず川﨑が15アンダーで優勝。また、最終日7バーディー、ノーボギーの佐藤心結(最終スコア14アンダー)や同じく最終日に5アンダーをマークした申ジエ(同12アンダー)の追い上げもあり、例年に劣らぬ激戦になった。
今季、優勝争いの中心になりそうなのは山下美夢有、岩井明愛・千怜姉妹、申ジエ、小祝さくら、櫻井心那あたりか。
昨季の賞金女王、山下は今季もすでに4勝とツアーをリードしている。年間トップ10回数が1位(21回)だった昨季に比べて下位に甘んじる回数も増えたこともあり、メルセデス・ランキング(以下Mランキング)では申ジエ、岩井明愛の後塵を拝しているが、正確無比なドライバーショット(フェアウェイキープ率2位)とどこからでも入れるパッティング(平均パット数1位)は健在。今季4勝のうち、2勝は4日間競技で、この大会でも確実に優勝争いに絡んできそうだ。
対抗は、米ツアー11勝(2009年は米ツアーで賞金女王を獲得)、国内ツアー28勝、全英女子オープン優勝2回を誇る申ジエ。コロナの影響で移動に制限がかかったこともあり、ここ2~3年は、彼女にしては平凡な成績に終わっていたが、今季は全盛期に近い強さを発揮。優勝は2回だが、参戦18試合でトップ10が13回で、なんとトップ10率は72.2%(1位)。7月に行われた全米女子オープンでも2位タイに入るなど、完全に“負けない申ジエ”に戻っている。スタートダッシュに失敗しても徐々に追い上げていくのが申ジエの強さ。今年もそのプレーからは目が離せない。
山下、申ジエとともに注目を集めているのが、岩井明愛、千怜の“岩井ツインズ”だ。昨季は妹の千怜が2週連続で優勝を飾るなど、姉・明愛をリードしていたが、今季は明愛が巻き返して、優勝回数も千怜の2回を上回る3回。トップ10率も57.1%と千怜の33.3%を大きく上回り、Mランキングでも2位に付けている(千怜は同7位)。一方、千怜も優勝2回と昨季の成績がフロックではなかったことを証明している。2人の武器は、平均250ヤードを超えるドライビングショット(ドライビングディスタンスは明愛7位、千怜9位)とパッティングの上手さ(平均パット数は明愛5位、千怜4位)。5月の「RKB×三井松島レディス」では2人のプレーオフ対決(プレーオフは山下を加えた三つ巴で明愛が優勝)が見られたが、その再現を期待するファンも多い。
そのほか、昨季ステップ・アップ・ツアーで5勝を挙げ、今季はレギュラーで3勝を挙げている櫻井心那(Mランキング5位)、黄金世代の国内組では最も安定した成績を挙げている小祝さくら(同4位)、今季、「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」でメジャー初優勝(通算3勝目)を飾った吉田優利、今季初優勝を手にし、2勝目をメジャー大会「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」で飾った神谷そら、その神谷を「NEC軽井沢72ゴルフ」ではプレーオフで破り、悲願の初優勝を飾った菅沼菜々、さらに、日本女子オープンで2020年以来のメジャー2勝目を飾った原英莉花らにも注目が集まる。
さらに、川岸史果(今季1勝)、穴井詩(同2勝)、鈴木愛(同1勝)、菊地絵理香(同1勝)、青木瀬令奈(同1勝)ら今季好調の中堅選手らも虎視眈々と優勝を狙っている。いずれも“勝ち方”を知っているだけに混戦になるほどと強さを発揮しそうだ。
また、今季限りで日本ツアーからの引退を表明しているイ ボミのプレーも見逃せない。国内ツアー21勝を挙げ、2015、16年には2年連続で賞金女王に輝き、“ボミちゃん”の愛称で日本のファンからも大いに愛されたイ ボミだが、この試合が国内での最後の試合になる可能性が大きい。今季の成績から考えると決勝ラウンド進出は厳しいだけに、予選ラウンドがその雄姿の見納めになるかもしれない。2日間のプレーをしっかり目に焼き付けておきたい。
※記録はすべて10/10現在。
【番組概要】
2023NOBUTA GROUP マスターズGCレディース
<第1日①>10月19日(木) 10:00 ~ 12:00生中継
<第1日②>10月19日(木) 13:30 ~ 15:30生中継
<第1日>10月20日(金) 5:00 ~ 9:30
<第2日①>10月20日(金) 10:00 ~ 12:00生中継
<第2日②>10月20日(金) 13:30 ~ 15:30生中継
<第2日>10月21日(土) 5:00 ~ 9:30
<第3日>10月21日(土) 19:30 ~ 21:30
10月22日(日) 7:30 ~ 9:30
<最終日>10月22日(日) 19:30 ~ 22:30
10月26日(木) 22:00 ~ 25:00
10月31日(火) 14:00 ~ 17:00
<第3日>10月31日(火) 12:00 ~ 14:00
※再放送あり
詳細はこちら:https://www.gaora.co.jp/golf/3772930
※視聴方法はこちら:https://www.gaora.co.jp/life/golf2023/
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