～多くの視聴者から「続編も放送してほしい」という要望がありました…

本当に嬉しいです。20年という時を経ても、皆様に愛される作品にめぐり会えたというのは、本当にもう喜びしかないです。財産ですね。


～ドラマの収録当時、覚えていることはありますか？

陽春と木里子のピュアな感じを崩さないでほしいということで、陽春役の猪野さんと私は、あまり当時撮影中、お話しなかったんですよ。新鮮さが無くなってしまうからということで。猪野さんは、撮影中は確か断酒をされて、かなりストイックに役にのめり込んで。私は小学校の教師役だったので、そこまでストイックに役にのめり込むということは無かったですけど(笑)。でも、基本的に陽春との関係値というか、あまり撮影以外のところでベタベタしないように注意して、撮影に挑んでいましたね。

収録ではリアリティーを求められることが多かったですね。ですから、泣きのシーンとかも、本当にリアルな涙が出るまで、スタッフの皆さんが待ってくださったり。いつでも感情があふれてきたら言ってくださいということで。ただ、泣きのシーンが続くと、ちょっと顔が腫れちゃって大変で…　メイクさん泣かせだったこともあると思います。

陽春と木里子の恋って、好き合っているのに、いろんな事情からスッとうまくいけないっていう… すごく歯がゆくて、台本読みながらウーッとなってました。
あと、木里子と自分が同化しちゃう瞬間もあったりして、もう本当にキュンキュン切ない思いで台本を読んで涙したりとか、そんな記憶もありますね。

～視聴者のみなさんに、どんなところを観てほしいですか？

このドラマには「生きるとは…」とか、「死とは…」とか、そういったテーマも織り込まれています。それだけではなく、陽春さんがお坊さんということもあって、生きていく上での教訓じゃないですけれども、何かそういうメッセージも織り込まれていたり。
皆さんそれぞれにいろいろ感じ方はあると思うんですけど、見ていて毎回、為になることとか、何か学びがあるんじゃないかなと思います。けっこう深いメッセージ性も込められていたりするので、その辺りも見逃さないように、ドラマを観ていただけたら嬉しいですね。