番組審議会記録

第62回GAORA番組審議会記録

第62回番組審議会が9月7日(金)に開かれました。審議会には、種子田委員長をはじめ6名の委員が出席。会社からは、6名が出席しました。この日は、4月から7月に放送しました「GAORAプロ野球中継 北海道日本ハムファイターズ」について審議を行い、委員の皆様から次のようなご意見をいただきました。

番組審議

<審議番組>

「GAORAプロ野球中継 北海道日本ハムファイターズ」  

放送日時 4月~7月放送分を抜粋(1時間37分)

<番組概要>

GAORAでは2015年から球団と共同で新たなプロ野球の見せ方を模索する“中継改革”に取り組んできました。そこで“野球離れ”や競技人口の減少が叫ばれる日本に比べ、プロ野球が若者向けのソフトとして人気を確立しているという韓国の野球場やテレビ局を視察、その規模や演出にヒントを得て、改革をスタートさせました。球団とともに取り組んだ中継改革のポイントは『4時間見てもらえることを前提とした画作り』からの脱却です。試合序盤からカット数をふやすとともに積極的なカメラワークを採用、『感情の起伏が起こるポイントをどれだけ作ることができるか?』を意識しています。そして“ファンもキャスト”の合言葉のもと、ファンにもフォーカスをあて、スタンドで起こる様々な出来事を試合映像のなかに盛り込むことにしました。『どのタイミングでチャンネルを合わせても、野球の熱量や観戦の楽しさがそこにある』。そのような中継を目指しています。さらに番組を楽しんでもらうことはもちろんですが、この中継が来場プロモーションとして機能し、さらに中継の一つ一つのシーンが切り取られ、SNS等で拡散されていくことも狙いの一つです。こうした3年間にわたる“中継改革”の集大成として、今年2018年の中継があります。

<審議意見>委員の主な意見は次の通り。

  • ・2015年に試合の中継カメラ台数が6台から12台へ増え、カメラの角度もアングルも良くなった。ベンチにカメラが入るなど、北海道日本ハムファイターズの選手自身の意識も変わったと感じた。一方で、中継カメラの切り替えが増えたせいで、カットが変わる度にフラッシュのように入るファイターズのロゴが目障りとなり、非常に気になった。また、負け試合と勝ち試合で、カット割りの仕方を変えた方が良いのでないかと感じた。
  • ・プロ野球中継は、カメラで映すカット割りに決まった順序など、暗黙知がある。その既成概念を崩そうとする試みにイノベーションを感じた。プロ野球ファンが減少する中、若いファン層を取り込み、視聴層を広げていくことが必要になってくる。球場に行ったことがない人に球場で行っているイベントを紹介したり、スタンドで応援するファンの映像を使用して、プロ野球ファンになるキッカケを作ることは良い試みだと思う。今後、メジャーリーグ映像のように、投手とバッターの表情だけでなく、その時の守備陣の表情も入れられたら、もっと面白くなると思う。
  • ・「プロ野球中継を改革する」という番組プロデューサーの熱量と意気込みを感じた。そこは高く評価したい。一方で、視聴者に球場へ足を運んでもらうために、球場のファンの映像を見せて「球場で観戦している雰囲気」をテレビで再現しようとしていたが、テレビ観戦と球場観戦は全く別もの。視聴者は選手の表情が見たいのであって応援するファンを見たいのではない。また、試合展開が盛り上がっていない時に、演出で無理に盛り上げなくて良いと感じた。
  • ・プロ野球はニュースぐらいしか見ないが、試合開始前に子供のかわいらしい始球式や地元高校の吹奏楽部の演奏など、様々なイベントが行われていることを初めて知り、面白く感じた。プロ野球中継を普段から見ないため、試合中に表示されるスーパーが理解するよりも早く消えてしまい、追いつけなかった。
  • ・試合開始前に、吹奏楽の演奏を紹介していたが肝心の演奏の音が聞こえなかった。また、演奏する学生のアップを撮るためのカメラマンが、全体を映すための引きの映像に映りこんでいたのが残念だった。実況の近藤氏が、ホームランを打った時に「It’s gone!」とメジャーリーグのような表現するのは、独自性があって面白く感じた。全体としてはカメラアングルも良く、試合後にサインする栗山監督を映すシーンは、貴重でとても良かった。
  • ・スポーツは「先が読めない」ことこそが魅力なので、演出をすればするほどスポーツそのものの魅力が無くなってしまうと思う。演出よりも、実況・解説者の『語り』の事前準備が重要で、選手の背景を詳しく知ることで、視聴者は感情移入してプロ野球中継を見ることができると考える。実況・解説者の「うんちく」が足りておらず、もっと事前に勉強して、準備してほしいと感じた。

GAORAでは、これらの貴重なご意見を、これからもより良い番組をお届けしていくために大いに活用させていただきます。

出席委員

種子田穣委員長、影山貴彦副委員長、黒田勇委員、藤井純一委員、森本志磨子委員、磯部亨委員

GAORA出席者

東社長、横田常務、二瓶コンテンツセンター長、高井プロデューサー、下川総務企画部長、田中事務局