緋村剛、shinichi、参田一一の3人から成る2020年に活動を開始するロックバンド「ストレイドッグカンパニー」の活動目前にしてのいきなりの1stフルアルバム。オープニングの「Field of Liberty」から始まる今アルバムは過去に色々な音楽活動を経験したのち、ROCKという生き方を模索したメンバーが集い0からのスタートをコンセプトにした。生と死をテーマにした歌詞とモダンロックのテイストを分断に取り入れ、人の持つ狂気の部分を形にするために追求した楽曲は他に類を見ないバンドであることを証明するだろう。
アルバムタイトルの『捨てられた日』とは、「誰かの心を打つ言葉はネガティブに始まりポジティブで終わる」という考えの元であり、最高のポップチューン「Anti-GRAVITY」は、勢いのあるサウンドとポップなメロディの中に多分な切なさと前向きな決意を孕んでいる。「Old boy」は自分らのスタートをどこか揶揄しながらも避けられない死に向かって立ち向かう叫びを表現、「シャイニング」「僕が死んだあの日」は、日本人離れしたアレンジセンスと日本人ならではのメロディセンスを両立し、「Nameless Dog with Tailwind」では日本人の誇りを持ちながら海外を視野に入れたバンドであるとし、その意思表示としている。ライヴバンドであるため「声を〜feed back your voice」は完全にライブを意識した作りとなっており、これからのライヴ活動に期待できるナンバー。「How R U?」はルールを作らず、全てにおいて振り切ることを目的として作られた。このメンバーである意味、このメンバーだからやれること、この3人にしかやれないことを打ち出したHARD ROCKナンバー。唯一のバラード曲「待ち合わせ場所」は感情のまま歌い切る故に古臭くなりがちなアレンジを逆に感情を後押しするような熱さに変えており、そのアレンジセンスは秀逸である。「Where you are?」はメンバーが全員地方出身ということもあり、上京時の決意や寂しさを表現し、その濃厚なコーラスワークはライブでも聞いた者の心に深く刺さり込むことだろう。ROCKというジャンルはそれを作り出す人間の生き様のことだ!というこのバンドの概念があり、多様なジャンルの音楽を多彩なセンスでROCKに変えてしまった快作が完成!
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