番組審議会記録

第56回GAORA番組審議会記録

第56回番組審議会が3月24日(金)に開かれました。審議会には、種子田委員長をはじめ6名の委員が出席。会社からは、7名が出席しました。この日は、12月9日(金)17:45~18:45に放送しました「WRESTLE-1スペシャル 平成28年度熊本地震特別番組」について審議を行い、委員の皆様から次のようなご意見をいただきました。

番組審議

<審議番組>

「WRESTLE-1スペシャル 平成28年度熊本地震特別番組」

放送日時:2016年12月9日(金) 17:45~18:45

<番組概要>

2016年4月14日夜 熊本県で発生した震度7の地震(前震)は熊本県や大分県など九州地方に甚大な被害をもたらしました。2日後の16日、本震が再び熊本を襲い、武藤敬司率いるプロレス団体 「WRESTLE-1」は開催予定の熊本大会を中止せざるを得ませんでした。番組では「WRESTLE-1」所属で熊本出身の若手レスラー・吉岡世起と稲葉大樹の2人が10月に開催が決まった熊本地震復興チャリティ大会に向け、故郷にプロレスで元気を届けるべく奮闘する姿を追いました。

<審議意見>委員の主な意見は次の通り。

  • ・偶然にも大学で災害とメディアを研究テーマとしている。CSスポーツ専門チャンネルがスポーツを通して震災を記録しようという試みをまず評価したい。研究テーマということもあり、多くの震災ドキュメンタリー番組を視聴しているが番組内容については、物足りなかったというのが正直なところ。プロレスを重点においた番組なのか、震災を重点においた番組なのか、被災地の熊本の人々が震災に対してどう向き合っているのか、また2人のプロレスラーがどう震災に向き合っているのか、それぞれの思いが伝わらなかった。
  • ・震災復興番組、スポーツ番組がひとつになっていて、その割合をどう取り扱いたいのかわからなかった。例えば、家の片づけを手伝っている場面で、タンスを持ち上げたりすることは、プロレスラーとってトレーニングとなっていたのか?などもっと突っ込んでほしかった。また、プロレスラーの食事のシーンでは、メニューが見るからに貧相な塩チャンコだったのでプロレスラーにとって必要な栄養素が取れているのか?もしかして食後にプロテインを飲んでいるのか?など疑問が残った。一方で、プロレスラー自身の生い立ちや、幼い頃のエピソード、地域のつながりに関した内容には引き込まれた。
  • ・元々プロレスが好きなこともあり、とても面白かった。同じマスコミの立場として、それぞれのメディアが震災を風化させないことも重要な責務と考えている。出演していたプロレスラーが薬学部卒ということに意外性を感じ、育った環境に興味をもった。もう少しプロレスの試合自体を見たかった。
  • ・番組の企画自体は評価したい。復興番組ということで倒れた家屋などの映像はあったが、熊本全体の復興状況がわからなかった。女性のナレーションについては、はっきり聞きやすくて良かった。復興チャリティ大会の会場のシーンでは、人の入りが少なくて寂しさを感じた。もうちょっと他にやり方があったのではないかと思った。
  • ・試みとして素晴らしいと感じたが、番組内容についてはドキュメンタリーなのか、スポーツ番組なのか分からなかった。
  • ・スポーツ番組として、熊本出身として、震災や復興に関心をもって活動しているプロレスラーが頑張っていて、活躍している。これからもぜひ注目して欲しい。ということを真正面に打ち出して放送いれば良かったと思う。
  • ・CSスポーツチャンネルとしての社会的な役割を考えた時、今回の番組は新しいチャレンジであり、企画自体は素晴らしいと思う。 一方で、視聴者に何を伝えようとしたのか、震災の記録映像をおさめることの先に何があるのか分からなかった。また、「元気を与える」という語彙は「偉そう」に感じるため、もっと言葉を選んだ方が良いと感じた。

GAORAでは、これらの貴重なご意見を、これからもより良い番組をお届けしていくために大いに活用させていただきます。

出席委員

種子田穣委員長、影山貴彦副委員長、黒田勇委員、藤井純一委員、石井真人委員、沢松奈生子委員

GAORA出席者

東社長、島津専務、横田常務、二瓶編成制作部長、三井プロデューサー、下川総務企画部長、田中事務局